リメイク作業はドレスによっても異なりますが、今回は オーガンジーで作った デザインFLOWER をご紹介します。

デザイン決定
1解体
2前身頃
3パニエ
4FLOWER
5裾フリル
6仕上げ

車椅子に乗った状態で 一視線が集まるところ それは座った状態で一番前に出る 膝部分。そこに可愛らしいデザインが欲しいなと考えました。

デザイン決定

デザイン画を描きます。優しいふわっとしたイメージです。

それに合うドレスを探しました。

オーガンジーがたっぷりでパニエもついているこちらに決定します。胸元のお花もデザインにぴったりでした。 オフショルダーにも挑戦です。

1解体

まずよくドレスの構造をチェックして解体します。上半身とスカート 前身頃と後ろ身頃も離します。こちらのドレスはお直し可能なタイプですので、縫い代もたっぷりついていて、縫い目も荒くほどきが簡単にできるようになっているところが、よいですね。

 

 

2上身頃

後ろ身頃のシャーリングチューブトップを作ります。

色の合わせたコットンスムースにシャーリングゴムを入れ、両脇をオープンファスナーで外れるようにします。

 

後ろにはスカートはありません。別でペチコートスカートを作ります

外した後ろスカートは スカートデザインのお花に使います。

次に 前身頃とスカートを合体させ、改めてエプロン型前身頃を作ります。ここで大体のシルエットとデザインが決まります。車椅子の場合は少しウェスト位置を高めにしてあげます。

3エプロン型パニエ

スカートのインナーにたくさんついていたチュールも解体した後、再度エプロン型に構築してパニエを作ります。

パニエには ハードチュールを使い 車椅子独特な形で必要でドレスのオーガンジーの絡まりを防ぐことができます。最終的にはパニエが見えないように オーガンジーでくるんだスナップボタンでドレスとパニエを合体させます。

 

 

 

 

FLOWER

デザインポイントのflower用フリルを作ります。今回はラッキーなことに スカートの裾が ゴールドの糸で巻きロックされていました。これを花びらの先に使ったら可愛い!

 

 

 

 

早速 後ろドレスの裾が 何Mあるのか、フリルで使える長さを計算します。

 

 

 

 

決定したらフリルをカットしていきます。ここで使用するのがホットヒータ

ポリエステルは石油系ですので260度程度で溶けて固まります。ですので温度が高いものや 温度調節できないものは不向きです。この辺はまた次回説明します。楽しい位にすっと切れます。

ギャザーを寄せたら、渦巻き状にぐるぐるとスカートに縫い付けます。少しずつ 慎重に慎重に間がしわにならないように縫い上げます。立体的にお花が立ち上がりました!

 

5裾フリル

パニエに装着する取り外しできるフリルを作ります。これは

微妙な丈が自分で調節できるように工夫されています。使用するマジックテープはYKKのクイックロンで通常のマジックテープのように 糸や繊細な生地が引っかけません。上下に移動することや外すことで スカート全体の長さを調節します。

6仕上げ

オフショルダーのお袖も肩が痛くないようにコットンにオーガンジーをかぶせて中にゴムを入れて着やすく作り直します。

パニエ ドレス ペチコートスカートを何度も着用させバランスを確認します。また車いすを移動して 絡まりや裾の動きを確認調節します。

最後に胸元を確認して 視線を防ぐフリルを全体のバランスを見て大きさを考え 手縫いで取り付けます。

車椅子の膝元に  大きなお花が咲きました・・・!

FLOWER