車椅子ユーザーに限らず 障がい者×ファッションをテーマに日々取り組んでいる活動です。

コオフク塾

任意団体コオフクで コオフク塾の運営に携わっています。

コオフクは  『私らしく。あなたらしく。 誰でもおしゃれがた楽しめる社会を。』をコンセプトに

心にも体にも心地よい服を提供 啓発活動を行い、みなのQOLの向上を目指す団体です。

障害のある人もない人も様々な人を巻き込み そこで様々な人と出会い お互いを知り 楽しんで発見しています。

 

コオフク塾との出会い

ある障害を持つ男性と出会いました。

彼は体のほとんどの機能を失いましたが、おしゃれへの希望は持ち続けていました。

そんな中で、彼が欲しいのは みんなと同じように普通に見える服でした。

でもベルトで支えた彼の体は普通のものを着ても 前がぐしゃぐしゃになり きちんと見えない。普通にGパンを着て普通にかっこよくTシャツを着ていたい。その時に感じた 愕然とした思いは 今でも忘れることができません。

たくさん服を作ってきたのに  ただ普通に見える服が作れていなかった・・・!

その彼とは

コオフク塾というワークショップで出会いました。

コオフク塾とは 心も体も心地よい をめざした、障がい者 健常者 アパレル 学生 公共施設職員など 様々な人たちが集い 着やすい服とは何だろう わくわくするデザインは何だろうと チームみんなでお互いを知り、デザインし衣服を考え作り出すワークショップです。

コオフク塾fromA

コオフク塾fromA(in aomori)より

 

 

参加していた中学生の女の子は 『こんなにふわふわしたものは着たことがないので

とてもうれしい』、とキラキラした笑顔で感想を言ってくれました。今では彼女はコオフクの企画運営に携わっています。

はじめあったころは、みんなと座ることもできなかった知的障害のある少年のk君も すっかり常連さんになりました。モデルとなる事をとても喜んでいる様子が表情に浮かびます。

誰もが 衣服を考えデザインする気持ちでいるとき 脳から何か普段と違うものが分泌されるかのように 眼がキラキラ光を放ち 生き生きとしていました。

 

いつしか自分自身もそんなコオフク塾の魅力にはまり どっぷりと運営メンバーに入れてもらいました。

このコオフク塾との出会い 障害を持つ人たちと 垣根なく目の前のデザインについて 語り合い笑いあい お互いを知ることで、

私の中の 障がい者というイメージは全く違うものへ変わっていきました。

 

障がい者は、何らかの事情で健常者と違う状況を受けざるを得なくなった人

なので 細かい気遣いをして お話ししなくてはいけない、不幸を背負ってしまったのだから助けてあげなければいけない弱者

 

正直そんな感情を持っていました。

 

コオフク塾でのコミュニケーション

 

コオフク塾には言葉を発することのできない方も参加します。

例えば、指談(ゆびだん しだん)を使ってコミュニケーションをとります。

指のわずかな動きを 専門の方(通訳と呼んでいます。)が読み取り言葉にしてくださるのです。

煩わしい、コミュニケーションにならないのではないか、と考えそうなところですが、

 

これが コオフク塾では 見事なコミュケーションを作り出すことができました。

(ヘルパーさんの力にもよると思いますが)

活発で積極的な Aちゃんとの会話は  好きな服について 嫌いなものについて

活発におしゃべり。 楽しくて お互いに質問しあい 笑いあい  最後には

ボケ突っ込みまでできるような会話が成立!

 

笑いが生じ楽しさを感じた時 目の前の相手が障害を持つ人だということを全く忘れてしまいます。そんな感じになるには2時間もあれば 十分です。

同じく指談で会話する Sちゃんは、しっかりとした自分の想いや意思を伝えて コオフク塾の運営にまで携わっています。

 

障がい者とは 全く自分たちと変わらない 幸せな人もいれば不幸な人もいる。きちんと自分の考えがある人もいれば、ぼーっと生きている人もいるかもしれない。

素敵な人もいれば へその曲がった人もいる

ただ、どこかに不便を持ってしまっただけの人たちなのだ。

 

生活に便利でおしゃれなアイテムが次々と市場に登場し、選択して使って生活を潤していくように

彼らにも あらゆる自由な選択肢があり自分らしく生活を豊かにしていくそんな世界が 当たり前だ。

 

そんな風に思うようになりました。

 

コオフク塾には  区役所職員 ヘルパー 看護士 デザイナー パタンナー アパレル関係者 カメラマン 学生さん 会社経営者など様々な方が参加されます。

 

ワークショップは たいがい まずお互いがどんなものが好きかを知りあうことからはじまります。それを着た時の気持ちは?なぜ好きだったのか、なせ嫌いだったのか。なぜ買ったのか、なぜやめたのか。

 

なぜを 考えて話すとき  ファッションを通してその人のその時の感情が みんなに伝わっていき最も短時間で ダイレクトにひととなりが伝わっていくのです。

その数十分間で その人の印象と 考えまでも理解しあえていきます。

普段何気なく行っている

 

着ること

 

には、

色を選び 形を選び 組み合わせ 肌のなじみを感じ 気持ちを整える

複雑な 作業が含まれていてそれにより

自分の存在を確認していく 大切な行為なのだと あたためて理解しました。

インクルージョンフェス2019in有楽町マルイ にて

コオフク塾の活動情報

 

現在「コオフク塾」は

年に数回 都内 または他府県でも(2019年には青森県で実施)行っています。

また都内でのイベントの参加

超福祉展(渋谷区)には 2017年より継続して参加

渋谷区文化プログム MERRY SMILE SHIBUYA for 2020

 

仕事 介護 家庭 いつものサークル などから離れ 全く違う人たちと出会い全く違うことに思いをはせるのは、心にも体にもとても心地よいものです。

 

機会があり目にしましたら ぜひご参加をお勧めします。

サポートメンバーも募集しています。

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任意団体コオフク

プリンシパル 西村佳子

https://co-fuku.com/

https://www.facebook.com/cofukupj/

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私は その都度生まれる貴重な出会い 感情と知識を積み重ね大切にしながら 服作りに生かしています。

W2-Dress

障害者の明日を ファッションを通して 新しく豊かにします。     W2-Dressデザイナー・ 福祉医療衣服 車椅子被服研究家

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